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成型工場:K.C

「10年やって、やっと流せるようになりました」 成型工場のK.Cの言葉です。形状と材質、要求される品質を見ながら、成型条件を一緒に考えます。

K.Cさんのポートレート(成型機の前で)

K.C

  • ジャパン・プラス株式会社
    成型工場 オペレーター
  • 入社13年目(2013年入社)
  • 前職は自動車部品関係の工場勤務

担当業務

浅野製作所製の連続アップ真空成型機を1台、1人で任されています。材料セットから加熱、成型、抜き工程、箱詰め、出荷までを1台の機械で完結させる、「材料を入れて、コンベアで出てくる」一貫生産スタイルです。

  • 担当機:浅野製作所製
    FLD-215VC5-Q2(連続アップ式)
  • 金型サイズ:700mm × 640mm
  • ヒーター:
    上下84本×2、計168本のユニット式
  • 加熱時間:約12秒
  • 対応材質:A-PET、PS、PP、
    導電性PS、帯電防止PET、バイオPET

毎日の調整

同じ設定で同じ品質にはならない

オペレーター作業風景

その日の気温、湿度、原反(材料シート)のメーカーによる個体差。現場のコンディションは、毎日微妙に変わります。同じ設定で動かしても同じ品質にはならないため、加熱温度やタイミングをその都度調整します。

ヒーター1本単位で出力を変える

コントロールパネル

168本のヒーターはユニット式で、1本ごとに出力を調節できます。シートが金型に付く前の「ドローダウン」と呼ばれる熱のかかり方を目視で見ながら、ピンポイントで温度を合わせていきます。

プラグアシストという難しさ

プラグアシスト

深いトレーや複雑な形状には、プラグアシストと呼ばれる補助成型を使います。これがとにかく難しい。シートの伸びをコントロールしてポケットの隅々まで均一に成型するには、長年の経験が物をいいます。

抜き工程のミクロ調整

成型したシートはプレスで一気に切り分けます。一度に12個の刃で押さえるため、それぞれの刃の高さを以下のようにミクロン単位で調整します。
  • コピー用紙(0.09mm)を貼って中間調整
  • セロハンテープ(0.05mm)でさらに微調整
  • 「まな板にぴったり刃が乗っかる高さ」で止める
深く入りすぎるとシート側(まな板)が傷み、浅すぎると切れない。このシビアな高さ設定を、1000ショットに一回見直します。

10年やって、やっと

インタビュー画像

マニュアル化しようがないんですよね、この仕事。

10年やって、やっと1人で流せるようになった感覚があります。

言葉や数値だけでは伝えられない、感覚で覚える要素が多い仕事です。機械の音、シートの色、出てくるトレーの見た目。とにかくたくさんの手がかりを集めて、毎日少しずつ調整を重ねていきます。

戦うべき2つの不良

  • バリ(熱不足で起こる成型不足)
  • 白化(熱をかけすぎて起こる発火・斑点)

マスカラパッケージのような高い透明度が求められる製品では、この二つを同時に避けるポイントを探り当てる作業が続きます。

仕事のやりがい

「この取っ手の形、この意味だったのか、って、お客さまに気づいてもらえると嬉しいです」

不良が出た時、何がダメなのかを見極めて、どう直すかまでたどり着くプロセスが、モチベーションです。原因を自分で説明できるようになった時、やってよかったと思えます。

お客様へのメッセージ

「このトレーは成型できるのか」「この透明度は出せるのか」というご相談を、ぜひお寄せください。形状と材質、要求される品質を見ながら、どんな調整が可能かを一緒に考えます。図面段階からご相談いただけると、より判断の精度が上がります。

オフのとき

集中力を使う仕事の反動で、休日は静かに過ごしたいタイプ。趣味は人の少ない地方のサウナを訪ねること。「日本一のサウナ」と言われる日奈久温泉に、いつか行ってみたいです。

「このトレー、成型できますか?」

このトレーは成型できるのか、この透明度は出せるのか。形状と材質に応じた成型条件を、ジャパン・プラスが一緒に考えます。

型番探しは、ここから

ポケットの縦横寸法を入力するだけで、200種類以上の規格品から候補をすぐに絞り込めます。

迷ったら、まずはご相談を

概算の見積もりやサンプルのご依頼、材質のご相談まで、お気軽にお問い合わせください。

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